宇奈月温泉からのトロッコ列車の終点、欅平から歩いて約5時間の道程だが、このコースが有名な水平歩道といって、黒部峡谷の断崖をコの字型にくりぬいた道である。初めと終わりに急坂がある以外はその名の通り、ほぼ水平の道が続くのだが、なにしろ、足元は2〜300mの断崖絶壁で、落ちたら絶対に命はないというしろものなので、やはり登山経験がないと無理だろう。 ま、高所恐怖症でなければ、トロッコ列車から眺めるよりはるかに迫力ある奥黒部の渓谷美や、途中の滝、真っ暗で天然冷蔵庫みたいなトンネルなど、なかなか楽しめるコースではあるのだけれど。 お目当ての露天風呂は、小屋から5分ほど下っていったところにある。湯船はなんの変哲もない長方形の8畳程度あるコンクリート造りのものだが、背景はもちろん黒部峡谷なんで、眺めは抜群だ。お湯を流しっぱなしにしているパイプはトンネルの中へと続き、そこからは常に蒸気が出ている。風呂は一つしかないが、時間帯によって、男性、女性入れ替え制となっており、入浴料は300円(1999.8月現在)である。 ![]() この阿曽原温泉小屋、紅葉シーズンともなると、大混雑するそうだが、この写真のとき(1999年8月)は、夏休み中にもかかわらず宿泊客がたったの3人。露天風呂にも昼寝しながら2時間ほどいたのだが誰も来ず、とうとう私が湯につかっている写真を撮ってもらえなかった。え?そのほうがよかったって?こりゃまた失礼。 |