![]() INDIA NAVIGATION IN 1025 1976年録音 (アナログ) |
前項W.S.Q.のメンバーでもあるバリトン・サックス奏者のリーダー・アルバムです。私がこのハミエット・ブルーイットの名前を知ったのは、C.ミンガスの「アット・ザ・カーネギー・ホール」というアルバムからでした。このアルバムは、「おすすめの1枚」のミンガスの項で紹介済みですが、ミンガス・グループ+過去在籍したゲストミュージシャンによる大ジャムセッション大会でありまして、全編ノリノリのめちゃくちゃ楽しい演奏です。その中で、ローランド・カークやジョージ・アダムスと張り合って、バリトン・サックスで豪快に咆えまくっていたのが、このブルーイットでした。バリトン特有の低音からフリーキーな高音まで荒れ狂うようなソロは、ジャズ喫茶ならではの大音量で聴くと魅力倍増!必殺ノックアウトの迫力でしたね。 このアルバムでは、tpのオル・ダラやdsのフィリップ・ウィルソンなど主にロフト系のミュージシャンと共にフリー系の演奏が展開され、ライブながら、意外と抑制された傾向の構成です。「わしゃ何も考えんと咆えまくるだけやないもんね、知的な演奏もできるもんね」ってな目論見で作ったんでしょうか。バカ騒ぎ大好きな私としてはちと物足りないところもありますが、ブルーイットの魅力的な音色のバリトンは、きっちり楽しめます。うーん、でも、やっぱしもっと咆えまくってほしいなあ。 |
![]() BLUE NOTE/東芝 BN 4087 1961年録音 (アナログ) |
最近、70〜80年代ロフト&フリー系の紹介が続いてしまってます。本来は、黒い、楽しいジャズが好きな私ですが、その手の名盤は、すでに「おすすめの1枚」のコーナーで紹介済みなんで、紹介しそびれたものをこの「気になる1枚」で出していくとついこんな傾向になってしまうんですよ。しかし、このアルバムは、久々に60年代です。黒いです。臭いです。濃いです。ほんまに楽しめます。 このレオ・パーカーという人、ブルーノートに1枚、このアルバムを残して(後にもう1枚未発表盤が出ますが)死んでしまったという不幸な人ですが、演奏はとてもハッピーですよぉ。 なにがいいって、まず、この人のバリトン・サックスは、メリハリがあって、音色も豊か、そして、なによりもソウルフルなところが最高です。出身がR&B系らしいですが、ゴスペル調あり、田舎ブルース風あり、ファンキーありと曲調も多彩で楽しめますねえ。我が家のスピーカーは代々トールボーイ・スタイルでして、それらでこの人のバリトンサックスの音を聴くと、最下部のウーファーから湧き上がってくるように聴こえ(一部脚色)、しかもそれがバピッシュにスイングするんですから、もうたまりまへんわ。バリトンの音はかくあるべし!これぞ、バリトンの魅力!少々臭いますが絶対おすすめです。 |
![]() PYE/TEICHIKU UPS-535-Y 1970年録音(アナログ) |
今回は、バリトン・サックス特集ですが、ジェリー・マリガンやペッパー・アダムスといった大物の名前が出てきません。マリガンは懐かしの「ナイト・ライツ」を聴くぐらいだし、アダムスは嫌いじゃないけど、なぜかアルバムが手元に1枚も残ってないんですよ。実は、私がジャズを聴き始めて初めて出会ったバリトン・サックス奏者というのが、この英国人ジョン・サーマンであります。今から見ればかなりマイナーな人ですが、当時は、このアルバム、私の行きつけのジャズ喫茶でよくかかっていました。新譜としてリアルタイムで聴いてたもんね。しかも、この人、大阪万博のとき、カーリン・クログ達ヨーロッパ勢と来日して万博ホールでコンサートやってたらしいですね。 後のジョン・サーマンのイメージって、ECMなんかで主にソプラノ・サックスを持ち、いかにもECMらしい演奏をしてる人って感じですが、70年のこのサーマンは違います。ドラムとベースだけをバックに、ワンホーンでひたすらソロをとりつづけるそのスタイルは豪快そのもの!フリー志向の部分やコルトレーン風のソプラノ・サックスも登場しますが、私は、なんといっても縦横無尽にソロをとりまくる彼の力強いバリトンが大好きです。A面に5曲、B面に4曲クレジットされていますが、送り溝はなく、組曲みたいな感じです。1曲目からドラムとともに印象的なテーマから始まり、ぐいぐいバリバリ吹きまくります。このアルバムはホントによく聴きましたねえ。もうそれぞれの曲のテーマが耳にこびりついてるぐらいです。聴きすぎて傷もいってるし、できたらCDで買い換えたいんだけど、CD出てるのかなあ?? |