![]() CONTEMPORARY/ ワーナー・パイオニア P-5194〜5 1970年録音 (アナログ) |
前項の3人と並んで70年代輝いていたトランペッターの「遅すぎたデビュー作」と言われた作品。なんで当時26歳で遅すぎたかというと、この人若干19歳であのエリックドルフィーと共演(アイアン・マン)というキャリアの持ち主だったからです。ショウもドルフィーと似て、メインストリーム系、フリー系どちらにでも合わせられるんですが、ドルフィーのような強烈な個性はありません。ですから、70年〜80年代にかけてかなりの作品を残しているのに、私のレコード棚にはあまりないんですよ。私は、ハンニバルのように何も考えないでひたすら吹きまくるタイプが好きなんですが、ショウは賢すぎるんでしょうかね。このアルバムにしてもメッセージ性が付与されていますが、ま、時代は70年だし、しゃーないか。当時はジャズ評論家と称する連中の中でもやたらコムツカシイ理屈をつけるのが流行っていたもんね。自分の言葉で語らず、高名な思想家のやたら難解な文章(しかも他人の翻訳そのまんま)を山ほど引用して自分の方こそ権威に頼ってるくせに、何が権威の破壊やっちゅうねん。 あ、つい話が・・・で、ショウのこのアルバム、2枚組の大作で少々意欲がカラ回りしてる部分も感じられますが、当時若手のメンバー(ジョージ・ケイブルズやクリント・ヒューストンはこの時初めて知った名前だった)ともどもいきのいいプレイしてます。私としてはやなり最後の「ドルフィーに捧ぐ」に思い入れがありますけど・・・。ちなみに彼のドルフィー追悼盤(?)としては、「THE IRON MEN」(MUSE)があって、ドルフィー・ファンにはこちらの方がずっとお薦めです。アンソニー・ブラクストンやアーサー・ブライスと演じる「アイアン・マン」や「ジターバグ・ワルツ」はもう感涙ものですよ。 |
![]() FREEDOM/TRIO PA-9711 1964年録音(アナログ) |
ドルフィーの追悼曲として、最も有名なものがこの「TEARS
FOR DOLPHY」ではないでしょうか。ドルフィーがヨーロッパで客死したのが1964年6月29日ですが、同じヨーロッパにいたカーソンがこの曲を吹き込んだのがそのわずか約1ヶ月後の1964年8月1日といいますから、たぶん、ドルフィーが死んで最も早く吹き込まれた追悼曲でもあると思います。 私がジャズ喫茶に通っていた時期はドルフィーが死んでずっと後の70年代でしたが、この曲はよく流れていたし、リクエストもしました。思い入れも手伝ってか、哀愁をおびたメロディは心をうちましたね。このアルバムは、追悼曲以外でも魅力的なメロディーが聴ける曲や、個性的なリズムに挑戦した曲など意欲的な演奏ぞろいです。チャールズ・ミンガスの下にあって名盤「ミンガス・プレゼンツ・ミンガス」でドルフィーと共演したカーソンだけあって、ミンガスグループを思わせる演奏もあり久しぶりに聴いたけど楽しめました。個人的な思い入れも入ってるんですが、私としてはお薦め盤ですね。 |
![]() ESP/日本フォノグラムBT-5010 1966年録音 (アナログ) |
今回は、マイ・フェイヴァリット・ジャズマンであるエリック・ドルフィーの追悼曲特集になりました。彼は、誰とでも演れる懐の深い人でしたが、八方美人的な優等生かというと決してそうでなく、アルト・サックス、フルート、バス・クラリネットなどを駆使しながら、それぞれの楽器で他の人には真似できない強烈な個性を発揮していました。コルトレーンの死後、トレーン派と呼ばれる人は続出しましたが、ドルフィー派ができなかった(ですよね?)のは、やはり早すぎた死と、そのあまりにも個性的な存在からでしょうか。追悼曲もそんなに多くないですもんね。ホントはドルフィーと共演したトランペット奏者が出した追悼曲特集にしようと思ったんだけど、フレディ・ハバードのレコードって私はあんまり持ってなくて追悼曲出してるかどうかもわからないんでアルトサックス奏者を登場させます。 ここで紹介するソニー(ヒューイ)シモンズは、ウディ・ショウであげた「アイアン・マン」などでドルフィーと共演しています。同じオーネット派のプリンス・ラシャとファイアー・バーズという双頭コンボを組んでいましたが、このアルバムはその後、夫人のバーバラ・ドナルドのトランペットと共演した作品です。実は、私はこの1枚しか持っていないのですが、「DOLPHY'S DAYS」という追悼曲が収められています。この曲は追悼曲なんでしょうがないですが、他の曲も同じような暗ーい印象があります。シモンズ自身のソロは、ドルフィーがフリー一辺倒に行けばこんな感じかいなという雰囲気で結構激しくエモーショナルなもので悪くはないんですが、やはり今から聴くと「いつか流行ったフリーか・・・」てなもんですから、当時を懐かしみたい方にのみお薦めいたします・・・・。 |