![]() ECM/ポリドール 20MJ9042 1979年録音 (アナログ) |
ジョージ・アダムス3連発の一番手はなんとECMでの録音です。彼以外は全員ヨーロッパのメンバーで、誰が見ても、どす黒テナーのアダムスとはミスマッチじゃないの?っていう顔ぶれです。 さて、演奏はというと、やはり双方遠慮することなく我が道を行っており、欧州フリー派のハンツ・ザウアーはやっぱり理屈っぽいテナー、ケニーホィーラーはいかにもECMというトランペット、ピアノのリッチー・バイラークは相変わらずリリカル、そしてそれに対するわがアダムスの激情的なプレイはやはり例の如しって感じです。しかも、まさかECMでは演らないだろうと思っていたヴォーカルまできっちり披露してるんだから、まあ、大したもんです。恐らくECM史上最も下品なヴォーカルでしょう。 で、アルバム全体の印象は・・・・バラバラ、チグハグかというとそうでもなく、それなりに聴けるんですから不思議というか、アダムスの人徳というか、なんなんでしょうね。積極的にみなさんにオススメするアルバムではありませんが、アダムスの魅力は余すことなく楽しめます。 |
![]() PALCOSCENICO PAL15003 1979年録音(アナログ) |
うーむ、このレーベルのアルバムだけは公衆の面前に晒したくなかったなあ。なんでって、縮小した写真ではよくわからないかもしれませんが、私の知る限り最低最悪のデザインのジャケットなんですから。しかも、真中の写真だけ差し替えて他のミュージシャンのアルバムも全部同じデザインなんですぞ。ほんまに、このセンスにゃ、参ったなあ。 ま、デザインのことはさておき、これは上記のECM盤と同じ年の録音ながら中身は、全然違います。ドン・プーレンとの双頭コンボとしては最初期のもので、イタリアでのライブということもあり、この後タイムレスやソウルノートに吹き込まれる傑作群に比べるとかなり荒削りな演奏です。 ほな、なんで紹介したん?というと、全く個人的な思い入れがある曲「デビル・ブルース」が入っているからなんですね。この曲に出会ったのは、ミンガス・グループ在籍中の「チェンジズU」というアルバムをジャズ喫茶で聴いたときでした。突然聴こえてきたヘタウマ風のブルース・シャウトに初めはのけぞってしまいましたが、聴いてるうちにだんだんクセになってしまったんであります。このとき以来、私はアダムスのファンになったんで、これまた、オススメはできかねますが、個人的に気になる1枚であります。 |
![]() ENJA/ポリドール 25MJ 3458 1984年録音 (アナログ) |
このアルバムが録音された1984年、結婚を機にオーディオやジャズと別れた私はその後のアダムスの活躍--山中湖での大ブレイクやバラード集の大ヒット--そして彼の死さえ、知りませんでした。で、ごく最近になってやっと「ナイチンゲール」を買って聴きました。ま、確かにいいアルバムでしたが、やはり私は昔の下品なまでにどす黒いアダムスの方が好きです。 さて、このアルバムは、ハンニバルこと、マーヴィン・ピーターソンとの共演です。これだけでもわくわくしますが、それに加えてライブ盤ですから、期待以上に彼らのパワフルなプレイが堪能できます。最近のジャズはあまり聴かないんですが、この時代の彼らのようなエネルギーの塊って感じの演奏が流行りじゃなくなったとしたら、寂しいなあ。それから、全然期待してなかったジョン・スコフィールドが意外とよかって儲け物。アダムスとはりあえるギタリストってJ.B.ウルマーぐらいかと思ってたけど、なかなか健闘してました。 |