![]() BLUE NOTE BST46528 1960年録音 (アナログ) |
気になる1枚にわざわざ登場させといて、こんなこというのも何ですが、私にとってハンク・モブレーってそんなに積極的に聴いてみたいミュージシャンではありませんでした。これは、ピアノのソニー・クラークにも共通するのですが、彼らによくついてまわる「日本人好み」という看板にどうもひいてしまうんですよ。 ファンキーな持ち味は嫌いではないのですが、今までに紹介してきたようなどす黒いテナーマンが大好きな私の基準では、むしろ上品な感じがするぐらいです。特にソフトというか、ぼわーっとした音色は、ゴリゴリ、ハード志向の私には少し物足りません。なのに、ソニー・クラークほどではないものの、ジャズ喫茶でよくかかり、国内盤もよく出るという厚遇は、ちょっと納得がいかないという思いがあるんであっります。 でも、こういった背景を抜きにして、素直に聞けば、このアルバム、なかなか楽しめる仕上がりで、彼の諸作中(そんなに聴いてませんが)ベストだと思います。 |
![]() BLUE NOTE BST84093 1961年録音(アナログ) |
私の持っているアイク・ケベックのアルバムは、本盤と「春の如く」の2枚しかありません。彼の音色は、ソフトかつウォームな感じで、私の好みとは少し違うんですが、上記ハンク・モブレーよりは、貫禄があるというか、どっしり根を下ろしたような重量感があって好きですね。 彼について書かれたものを見ると、一時期の彼は、どうもミュージシャンというより、ブルーノートのタレントスカウトの仕事が本業だったらしく、セロニアス・モンクやバド・パウエルといった新人を見つけてアルフレッド・ライオンのもとに送り込んだというから大したものです。 でも、ここに聴かれるように、フレディ・ローチのオルガンを従えて、朗々と唄いあげるテナーは、看板に偽りなしのヘビー・ソウル!!ええ味、出してはります。彼はこのアルバムでミュージシャン復帰を果たし、その後も数枚のアルバムを残すも、残念ながら63年に死んでしまいました。もっと聴きたかったなー。 |
![]() BLUE NOTE BST84057 1960年録音 (アナログ) |
私がジャズ喫茶にいりびたっていた70年代、スタンリー・タレンタインのCTI盤はよくかかったもんです。「シュガー」「チェリー」などのヒット作の他にもCTIオールスターズなんかにも出まくってました。私らの仲間うちでは「演歌テナーやないか」なんて悪口言われてましたが、私は好きでしたね。男性的なたくましい音色で、小細工なしに雄大に(悪く言えば茫洋?)唄い上げる姿は、まさにテナーの大物という風格が感じられます。 本来なら彼の名前は、オススメの1枚の項にあげられるべきでした。でもねー、彼の場合、「これや!」という1枚が見つからなかったんですよ。割と好きなのは、ブルーノート時代ではホレス・パーランとの「アップ・アット・ミントン」やジミー・スミスとの「ミッドナイト・スペシャル」。インパルス時代は「レット・イット・ゴー」、そしてCTIではミルト・ジャクソンとの「チェリー」などいっぱいあります。でも、決め手に欠ける・・・・。 とういわけで、やっとのことで気になる1枚に選んだのが、スリー・サウンズと組んだこのアルバム。ブルースは入ってないのですが、全編ブルーなけだるい雰囲気の中、彼のソウルフルなテナーが朗々と響き渡ります。実は、コレ、私の夜の愛聴盤だったりします。ええ雰囲気やー。 |