![]() PRESTIGE 7227 1960年録音 (アナログ) |
前項紹介のバディ・テイトとともにテキサス・テナーを代表するコブのプレイは、テイト以上にワイルドであります。一時病気になって引退したようですが、復帰作「コブ・イズ・バック」のジャケットは松葉杖にすがってテナーを吹く凄絶な写真。しかし、その内容は、彼の18番「フライング・ホーム」をはじめとして、病気前と変わらぬ荒れ狂うようなブロウが聴けます。 この他「パーティ・タイム」も「フライング・ホーム」が聴けるゴキゲンなアルバムで大好きなのですが、私が特に気になる愛聴盤は、この「シズリン」なんですな。 ここでは、前項で紹介したVERY SAXYの元ネタ「スイート・ジョージア・ブラウン」から始まり、彼特有の豪快なテナーが聴けるのですが、ワンパターンな荒くれブロウだけではなく、円熟味を増したなかなかいい雰囲気で展開していきます。「ジョージア・オン・マイ・マインド」なんて最高ですな。これぞJAZZ喫茶にぴったりの1枚です。 |
![]() PRESTIGE PR7660 1958年録音(アナログ) |
以前、ジョニー・グリフィンとのタッグ・チームのアルバムを紹介しましたが、これは彼個人のリーダー・アルバムです。タイトルの下に小さく、The Eddie "Lockjaw" Davis Cookbook vol.1と書いてあるんで再発盤なんでしょうね。 この人のテナー、コブと同じくワイルドな魅力がウリでして、コブほどの重量感はありませんが、そのかわりアーシーっちゅうか、ダーティーっちゅうか、下品っちゅうか、ま、そこらへんの特徴は、嫌いな人は耐えられないでしょうが、好きなもんには堪りまへんな。ほんまにクセになりますです、ハイ。 オルガンはスタンレー・タレンタインの元夫人シャーリー・スコット。オルガンとしては上品な方ですが、なにしろロックジョーだけでかなり下品ですから、組み合わせとしてはちょうどいい按配ではないでしょうか。全編、気分よくブロウしまくってますが、この人のばやい、やっぱりムツカシイこと考えないで、こういう形で吹きまくるんが一番ですな。 |
![]() PRESTIGE PR7629 1969年録音 (アナログ) |
このページにはイケイケ肉体派テナー親父なんていうとんでもないタイトルをつけてしまいましたが、その頂点に立つのは、この人イリノイ・ジャケーをおいていません。彼は上記、ロックジョーとともにベイシー楽団のメンバーでした。ベイシーのニューポート・ライブなんて聴いてると、最後に彼がゲストで出てきて、誰よりも大きい歓声と拍手で迎えられ、それに応えてのお約束の大ブロウで大受けなんて場面がありますが、いかにもこの人らしいですね。JATPでもそうですが、ホント、ブロウをするために生まれてきた人って感じです。 このアルバム、いきなりミルト・バックナーのオルガンとブラス陣のR&B風の出だしでスタート。ジャズ喫茶で聴いていようものなら、おお何かが始まるぞという期待わくわくと、「あ、あかん、こんなもんで体を揺すったら他の客に馬鹿にされる」という理性との葛藤が早くも始まります。しかし、その葛藤時間もほんの一瞬。自由奔放なジャケーのブロウが始まったら、もう私のささやかな理性なんてぶっ飛んじゃいますもんね。肉体派の音に肉体が応え、もう興奮の極みであります。もっとも、軽蔑の目で見てる他の客も体は自然に揺れてるんですけどね。 |