![]() KUDU/キング SR-3334 1972年録音 (アナログ) |
前項のダイアン・シューアがアイドルにしていたダイナ・ワシントンは既にオススメのコーナーで紹介済みですが、ジャズ界にとどまらず、広くポピュラー音楽全般で絶大な人気を集め、後のジャズ歌手やR&B歌手に大きな影響を与えました。 なかでも一番、ダイナの雰囲気をよく受け継いでいるのがこのエスター・フィリップです。少しカン高くアクの強い声にダイナミックな唱法などは、まさにダイナ直系といえます。 若いときはリトル・エスターとして売り出していたのが、その後どっぷり停滞期。しかし、クリード・テイラー創設のKUDUレーベルで復活し、後にダイナのヒット曲「縁は異なもの」をフュージョン風にアレンジして、大ヒットさせたりもしています。でも、このアルバムはまだKUDU2枚目のもの、エスターの唄をよりシンプルな形で楽しめるので、私はこっちの方が好きですね。ソウルフルなシャウトだけでなく、しっとり聴かせてくれる曲もあれば、A面最後のブルースナンバー、チェリー・レッド(ジョー・ターナーのオハコ)のように貫禄たっぷりぐいぐいと歌いあげていくものもあります。この人もまた亡くなるのが早すぎるよなあ。 |
![]() ABC-PARAMOUNT ABC 569 1966年録音(アナログ) |
今回はダイナ・ワシントン系列で固めちゃいましょう。ダイナは少しカン高い声が特徴でしたが、このデラ・リーズの場合、ちょっと他に見当たらないぐらい野太い声をしています。そして歌い方もブルース&ゴスペルにどっぷり浸かった感じで、もうモロに私の好みであります。 但し、ゴリゴリ一辺倒で迫るだけではなく、情感豊かに歌うこともできるし、他のアルバムでは結構キュートな面も出してたりするので聴いてる人を飽きさせません。またダイナ系列の人って、だいたいR&Bとジャズとの微妙な線上に位置するんですが、彼女は他の人に比べてジャズ的なセンスに優れており、このライブでは、レイ・ブラウン、ハーブ・エリス、シェリー・マンといった達者なリズムを背にゴキゲンなノリで快調にスイングしています。ちなみに私は彼女のアルバムを5枚程持ってるんですが、ジャケットの写真の雰囲気が全て違うんですな。ホントの顔はどれでせう。 |
![]() PHILIPS 16PJ-2008 1974年録音 (アナログ) |
このダコタ・ステイトンさん、輸入盤コーナーでは結構いろんなアルバムを見るんですが、国内盤は1980年発売のこのアルバムが初めてなんだそうです。私の大好きなダイナミック、ソウルフル、アーシーな黒人歌手ってあんまり受けがよくないんでしょうか。 彼女は1950年代にジョージ・シアリングに見出され、シアリング・クインテットとも共演盤を残しています。残念ながら「バードランドの子守唄」は唄ってませんが、本アルバムの表題曲「コンフェシン・ザ・ブルース」は入っています。 若い頃はもっとジャジーな感じで唄っていたのですが、ここではグルーヴ・ホルムズのオルガンとコーネル・デュプリーのブルージーな演奏に応え、ソウルフルなシャウトを堂々と披露してくれます。昔と比べると、本当に貫禄たっぷり、見事な唄いっぷりで、ははーっとひれ伏しちゃうぐらいですね。 |