![]() VERVE/ポリドール MV9503/5 1956〜7年録音 (アナログ) |
男性ヴォーカルの次は男女のデュエットといきましょう。ジャズ・ヴォーカルのデュエットの最高峰といえばエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングによるこのアルバムしかないでしょう。 もし、あなたの心にふと「ジャズ・ヴォーカルとは何ぞや?」と迷いが生じたら、即、このアルバムを聴くべし。ここには、ジャズ・ヴォーカルの原点が、そして典型がおわします。あなたの迷いはたちどころにふっきれることでせう。とにかく、聴いてる人をいい気分にさせてくれるっちゅう唄の基本が感じられますもんね。もちろんサッチモのトランペットも聴けます。ホントこの人って偉大な存在でしたよね。寄席芸人の声帯模写の対象になるジャズメンなんて、もう2度と出てこないでしょう。 ヴォーカル物の中で私が一番よく聴くのがこのアルバムなんですが、3枚組ボックスセットのためいちいち出すのが面倒臭く、横に寝かせてそこらに積んでました。おかげでジャケットがヘンな日焼けしてます。CDで買い直そうかな。 |
![]() キング GP163 1961年録音 (アナログ) |
ジャズの巨人と正統派ジャズ歌手のデュエットに続くのは、ソウルの巨人と超個性派ジャズ歌手のデュエットです。 これは、お気に入りというより怖いもの見たさ(聴きたさ?)で買ったアルバムでした。だって、あの縦横無尽、自由奔放なフレージングを駆使するベティ・カーターが他人様に合わせてデュエットするってちょっと想像つきませんものね。 しかも相手がソウルの巨人レイ・チャールズ!さぞや丁々発矢とやりあうのかと聴いてみれば、あらら、意外や意外・・・・・レイがナット・キング・コールばりに甘く歌えば、ベティはときにはソフトにときにはキュートに寄りそうって感じで予想外の展開となってます。 2人でスイングする楽しい曲もありますが、だいたいしっとりとしたバラードが多く、フツーのジャズ・ヴォーカル・ファンにもすすめられるアルバムに仕上がっていると言えるでしょう。但し、ベティの声に生理的拒否反応を示す方(結構いてはりますな)には無理ですが・・・・。 |
![]() GRP GRP-97722 1994年録音(CD) |
最後はブルースの巨人と新鋭(?!私にとってはですが・・・)ジャズ歌手のデュエット。盲目でピアノが達者なことでは上記のレイ・チャールズと共通するのがダイアン・シューアです。もっとも白人女性というところは違いますが、彼女は、ダイナ・ワシントンに捧げるアルバムやブルース主体のアルバムを作るなど、かなり黒っぽい志向を持つ人です。 私は1980年代半ばより十数年ジャズから離れていたのですが、その間に頭角を表してきたヴォーカリストの中ではこの人が一番好きですね。黒人歌手のような泥臭さはないんですが、その唄はパワフルかつダイナミック。このアルバムでも御大B.B.キングを相手に全くひるむことなく堂々と唄っており、アレサ・フランクリンの曲ではソウルフルにシャウトしてもう最高にゴキゲンなノリ具合です。 もちろんB.B.キングの方も余裕の歌いっぷりとギターワークはいつもの通り。ニンマリしながら安心して聴けるアルバムです。 これを聴いてシューアを気に入ったら、ぜひ「ブルース・フォー・シューア」もどうぞ!! |