なぜか気になるこの1枚vol.14

アフリカン・ヴォーカル


AURA/KING SUNNY ADE


ISLAND/POLYSTAR
1984年録音
(アナログ)
 アフリカン・ボーカルといえば、やはりこの人ですな。え、またジャズから離れたなって?いやあ、ごめんなさいねえ。でも、私にとっては、ジャズ・ミュージシャン崩れがやってるしょーもないクロスオーバー(今はフュージョンって言うんだっけ?)や、ファンクよりもずっとスイングする音楽に聞こえます。

 本人は自分の音楽を「パーティーミュージック」と呼んでいるそうですが、ゆったりとやさしく、それでいて自然に体が揺れてくるエモーショナルな音楽です。歌詞は全てアフリカのヨルバ語だそうですが、意味はわからなくても、なんか自然に心に入ってくるような暖かさが感じられます。

 わざとらしく作られたヒーリングミュージックとやらよりも、こういうのを聞いて揺れとった方がずっと心や体が癒されますぞ。 




LEON THOMAS IN BERLIN


FlyingDutchman/キングLAX3057
1971年録音
(アナログ)
 レオン・トーマス・・・この人の歌はいっぺん聴いたら、もう忘れられないほど個性的です。スイスのヨーデル唱法のように裏声を使って歌ったりスキャットしたりするんですが、実はこの唱法、アフリカに起源を持つものなんだそうです。
 昔は前衛派の連中とやってたんですが、その後、なぜかサンタナと一緒に来日公演したりしてなんかようわからん人ですな。この人の他のライブアルバムを聴くとなんか一本調子で飽きてくる感じがしますが、このアルバムに関しては、いいですよぉ。特に冒頭曲のストレート・ノー・チェイサーなんて例の唱法でスイングしまくり冴え渡っています。


 今は亡きオリバー・ネルソンのミュージシャンとしてのバッキングもゴキゲンです・・・と書いてたら、レオン・トーマス本人もこの程、鬼籍に入られたとのことです。合掌。




STRAIGHT AHEAD/ABBEY LINCOLN


BARNABY/KZ31037
1961年(アナログ)
 このアルバムでランディ・ウェストンの「アフリカン・レディ」という曲を歌っているように、アビー・リンカーンもアフリカ回帰への関心が高い人のようです。というわけで、アフリカ特集に入れちゃいました。
 ただ、彼女の場合、夫のマックス・ローチとともに政治運動への関わりで話題になったのですが、歌手としては、「うーん、嫌いではないけど、そんなに上手いというわけではないなあ」って感じの人です。でも、このアルバムは好きですねえ。まずバックのミュージシャンが凄い。ホーン陣はコールマン・ホーキンス、エリック・ドルフィー、ブッカー・リトルでっせ。で、マル・ウォドロンのピアノで「レフト・アローン」なんてのも歌ってたりします。でも、一番のお気に入りの理由は、やっぱり「ブルー・モンク」のオリジナルが入ってるってこと。これって彼女がモンクの目の前で詞を作って歌ったというようなエピソードを聞いたことがあるんですが、(真偽の程は怪しい・・・)やっぱりいい雰囲気出してます。