![]() ARTISTS HOUSE 1980年録音 AH13(アナログ) |
オーネット・コールマンの直弟子ウルマーさんの登場です。これでやっとジャズに戻れたと思ってるんですが、まあ、まっとうなジャズ・ファンは、こんなのジャズ・ギターじゃないぞと言う人の方が多いでしょうね。でも私は大好きなんですよ。ハーモロディクス理論なんていう訳のわからんリクツをこねるのは気に入りませんが、「ダンシング・オン・ユア・ヘッド」に源を発するあのノリに体がすっかりハマッてしまいました。きっと、ジャズを聴く前にロックやブルース、R&Bにどっぷり浸かっていたという私の音楽遍歴が影響しているんでしょうね。 私が推察するに、このウルマーさん、きっとジミ・ヘンドリックスのファンだったと思いますよ。だって、彼のヴォーカルってジミヘンそっくりなんだもん。また彼のギターは独特のリズムパターンを紡ぎあげるのに精力を注いでいるからか、あんまりソロにはこだわっていないようですが、時折聴かれるソロプレイにもジミ・ヘンの香りが感じられます。まさか歯で弾いたり燃やしたりはしないでしょうが・・・・。バックの強烈なドラムはロナルド・シャノン・ジャクソン、そしてデビッド・マレイ、オリバー・レイクのホーン陣も快調なノリでゴキゲンなロフト・ファンク(?)のアルバムです。 |
![]() PRESTAGE 7277 (アナログ) |
元々ロックやブルースを聞いていたこともあって、ギターは私にとって、ジャズの中で一番馴染みにくい楽器でした。特にホーン抜きのギタートリオやカルテットの演奏だと、途中で飽きてしまってアルバム1枚最後まで聴けないぐらいです。 そんな私ですから、ケニー・バレルにしても、嫌いというわけではないけど、そんなに好きでもないやという程度のミュージシャンです。 そしてさらに、私にとってそんな位置付けのケニーバレルにあって、このアルバムは、そんなに名盤というわけではありません。もしバレルの作品の中からベスト10を選べと言われても、このアルバムを選ぶ人はまずいないんじゃないかと思います。 ばってんBUTしかし、私にとってこのアルバムは何故か気になって、ときどきかけてみたくなる不思議な魅力を持っているんであります。といっても聴くのはいつもA面全部を占めるタイトル曲1曲のみです。まあ、聴く人によっては、なんだ、だらだらとソロを垂れ流してるだけの退屈なジャムセッションじゃないかと思うでしょうが、わたしゃ、この出だしがもうなんとも堪らなく好きなんですよ。針を下ろすやいきなり物憂いけだるい感じのギターがウォーキングベースとともに出てきます。そしてホーンがかぶさり、ピアノがからみ、そしてフランク・フォスターの喉が詰まったかのようなソロにつなぐ・・・。学生時代、西陽の当たる部屋でうだるような暑さの中、だれーーっと寝そべってよく聴いたよなあ。 |
![]() MINGOS KEI-0001(CD) |
osteria MINGOSのオーナー、きんやさんがプロデュースした自主制作盤(詳しくはこちらへ)。ひとことで言ってしまうと、爽やかで楽しい気軽に聴けるジャズです。ギター中心のアルバムを聴いていると途中で飽きてしまうことがよくある私でも最後まで飽きずに楽しめました。これは当然細野義彦の力量もありますが、やはり、きんやさんの企画の勝利でもあるんでしょう。細野氏のギターと中西俊博氏のバイオリンの組み合わせの妙がいいですねえ。軽快なリズムにのって、ユニゾンあり、絡み合いありと堪りません。 表題曲「ウィズアウト・ア・ソング」や「オール・ザ・シングス・ユー・アー」ではオーソドックスな演奏が細野氏のギターソロとともに聴けてこれはこれでいいんですが、やはり私としてはバイオリンが入った演奏、さらに細野氏のオリジナル曲が気に入ってます。コンポーザー、アレンジャーとしてもなかなかいいんじゃないでしょうか。 そして圧巻は「アルマンズ・ルンバ」。チック・コリアの曲ですが、このリズミカルな曲をギターとバイオリンだけでやってしまうとは!中西氏のバイオリンは、よく唄う一方、リズムにも強いですねえ。 細野氏のギターは私の好みとは違うんですが、好ましいCDに仕上がっていると思います。ユーミンやさだまさしばかり聞いてて私と音楽的趣味が全く一致しないウチの嫁はんも、このCDに関してはいいと言ってました。ま、彼女が最近バイオリンを習い始めたということ(家中迷惑してますが)も関係しているんでしょうが、今までジャズと縁がなかった人にもすすめられるCDだと思います。 |