なぜか気になるこの1枚vol.8

ブルース〜ロック


THE BEST OF ELMORE JAMES


ケント・レコード(ビクター)
SJET-8243(アナログ)
 前項で紹介したブルースマン達は主に戦前に活躍したいわゆるカントリーブルースの巨人でしたが、今回は電気ギターの巨人を紹介しますね。まず登場するのが1950年代に活躍したエルモア・ジェイムスさんです。
 この人のウリはなんといっても、独特のボトルネック奏法とシャウト唱法。ロバート・ジョンソンから影響を受けたと言われていますが、ブギウギのリズムパターンにのって繰り広げられるボトルネック奏法は、彼の専売特許です。ブルースをちょっとでも聴いたことがある人なら、あ、これ聞いたことあるフレーズと思うでしょう。そう、いわゆる「ダスト・マイ・ブルーム」スタイルはこの人が元祖なんであります。このアルバムを聴いてると、ホント見事にこのスタイルの演奏ばっかし。人によっては飽きるかもしれませんが、私はこのノリと彼のしゃがれ声のシャウトが大好きです。




LIVE AT THE REGAL/B.B.KING


MCA(ビクター)
VIM-4065(アナログ)
 私が音楽に興味を持ち出した60年代後半、まず惹かれたのがエリック・クラプトン率いるクリームなどのブルース系ロックでした。そして、彼らのアイドルがモダン・ブルースの巨人B.B.キングなのであります。キングの功績は、ブルースの革新とともに、ブルースの魅力を非黒人層へも広げたことにあるでしょう。饒舌ではないけど、間がなんともいえない味のあるギター。そして迫力あるシャウト。白人バンドの音とは格が違うこれらの魅力はロック少年を簡単にブルース少年へと転向させてくれました。
 このアルバムは1964年シカゴの劇場でのライブですが、彼の有名な曲が網羅され、さらに観衆のノリのよさに煽られて、歌、ギタープレイとも絶好調です。このときから35年経った現在でも彼の歌とギターは健在といいますから大したものですね。先日、テレビのインタビューでは意外や意外、少年のときのアイドルとして、レスター・ヤングやチャーリー・パーカーの名前を挙げていましたし、チャーリー・クリスチャンやジャンゴ・ラインハルトからも影響を受けたそうです。




BAND OF GYPSYS/JIMI HENDRIX


MCA(ビクター)
MVCE-24030(CD)
 とうとう、ロックに足を踏み入れてしまった・・・・。いつになればジャズに戻れるんだろう・・・?1970年、野外ロックコンサートを描いた映画「ウッドストック」は、高校生になったばかりの私をノックアウトしました。まあ、なんというかロック版「真夏の夜のジャズ」みたいなもんやね。その中でも主役級がこのジミ・ヘンドリックスでした。独特のサウスポースタイルに、誰も真似できない(当時はね)ギターテクニック。そして、とどめは同じ年に27才の若さで死んじゃったもんだから、もう伝説的存在になってしまいました。
 このディスクは生前発売された唯一のライブアルバムで、本人は気に入らなかったという話が伝わって、そんなに受けがよくなかったかのように記憶していますが、私は好きです。改めて聴くと、他のロックギタリストと一線を画した凄いこと(当時はね)をしてたんだなあと今更ながら思い知らされます。でも、このフィルモア・イーストでのライブ、最近、未発表録音も含めた完全盤が出て、しかもそっちが凄くいい出来だそうなんでちょっと悔しいな。