なぜか気になるこの1枚vol.6

シカゴだぜい


THE CHICAGO SOUND/WILBUR WARE


RIVERSIDE/ビクター SMJ-6048M
1957年録音(アナログ)
 前項のリチャード・エイブラムスが曲を捧げたW.Wことウィルバー・ウェアのリーダー・アルバムです。その名もズバリ「シカゴ・サウンド」ですぞ。そんなサウンドあるんかいなと思うでしょうが、中身を聴くと、うーむ、なるほど、これがシカゴ・サウンドかと自然と納得させられてしまいます。メンバーがジョニー・グリフィンやジュニア・マンスと聞けばだいたい想像がつくでしょうが、ホントにヘヴィーなサウンドであります。まず、ウェアのベースの音そのものが、超重量級の迫力で鳴るというか唸りをあげます。そしてこのウェアさんモンクと一緒にやってただけあって、独特のタイム感覚なんですね。他の楽器だったらわかるんだけど、ベーシストのくせにモンクみたいなはずし方というかノリ方するんですから相当なもんです。そういう強烈な個性がここではリーダーアルバムだけあってよく出ています。特にB面最後のTHE MAN I LOVE は、ベースがテーマを奏でるんですが、他の誰でもないウェアならではの個性的な音は、演奏の良い悪いを超越して聴くものにガツンと衝撃を与えてくれます。一度聴くと忘れられない気になる1枚であります。




LOOKIN' AT MONK/JOHNNY GRIFFIN&EDDIE LOCKJAW DAVIS


JAZZLAND JLP939
1961年録音(アナログ)
 上に引き続き、J.G.ことジョニー・グリフィンの登場。今度はエディ・ロックジョー・デイヴィスと組んだ2テナー・バトル・チームです。
 グリフィンは豪快なブローが売り物で私も大好きなテナーなんですが、まあ、ロックジョーと一緒に聴くと、ずっと上品に聞こえてしまうから不思議です。それほど、ロックジョーのブローテナーは、アーシーっちゅうか、黒いっちゅうか、臭いっちゅうか、下品っちゅうか、もう、ほんまに堪りまへんなぁ、へっ、へっ、へっ・・・。おまけにピアノは、ジュニア・マンスですから、もう、アルバム全体が真っ黒けのけでおます。ひっひっひ・・・。
 タイトルからもわかるように、このアルバムは全てモンクの曲で固められていますが、この2人にモンクの曲って合ってます。ま、グリフィンは一緒にやってたから当然でしょうがね。グリフィンは早吹き、バラードともに本領発揮してくれるし、ロックジョーの荒荒しい野生ブローも満喫となかなか楽しめる1枚であります。




BOSS TENORS/GENE AMMONS&SONNY STITT


Verve/ポリグラム POCJ-2604
1961年録音(CD)
 CDなんで写真をちょっと小さめにしてみました。ほっほっほ。グリフィンと同じく、シカゴ出身でテナー・バトルで名を挙げた人といえば、当然、先輩のこの人、ジーン・アモンズさんのご登場であります。なにしろ、アルバムの副題からして Straight Ahead from Chicago ですからね。
 このアルバムはソニー・スティットとのテナー・バトルですが、アモンズのテナー+スティットのアルトという曲も入っていてそれもまたええ味出してはります。特にアモンズのテナーの骨太っていうか逞しい音がいいですねえ。やっぱり、テナーはブローしまくりがええなあ。
 中でもテナーバトルの定番曲、ブルース・アップ・ダウンでの2人の迫力あるぶつかり合いは最高です。スティットののびやかな明るい音色もいいんですが、やはりここはアモンズのゴツゴツした骨太の音がより聴かせてくれます。うーん、エキサイティングです。ホットです。燃えます。.これはよく聴く1枚であります。