図鑑いろいろ

 これも私が持っている図鑑を紹介しているので、あんまり初心者の方の参考にはなりません。図鑑って、やっぱり後から出版されたものほど,新しい鳥が追加されたり、間違いが修正されたりして、信用できるものになっていきますものね。購入に際してはご自分で最新版をチェックの上どうぞ。最近は写真をふんだんに取り入れた図鑑でいいものが出ているようです。


 この図鑑はバードウォッチングを始めたとき、一番役立ってくれました。山野の鳥とこれとの2冊ありますが、何よりも薄くて軽いのが一番です。それにわりとよく見られる鳥しか載ってないので、初心者はあれこれ惑わされずにすみ、とても使いやすいですね。写真のものはもう、20年ほど前のものでボロボロですが、今は新装版が出ています。初めてバードウォッチングする人が買う図鑑といえばこれが定番ね。

新・山野の鳥、新・水辺の鳥、各550円「日本野鳥の会」


 私は故高野伸二先生のファンでありまして、小学館「日本の野鳥」は、下に紹介する「フィールドガイド日本の野鳥」が出るまで私にとって一番信頼できる図鑑でした。

 絵はお世辞にも精緻とはいえないけど、野外で遠くから見た姿に一番近いんですよね。さすがに現場をよく知ってる人が描いたんだなあと感心させられます。
 そして一番楽しいのが、各種名の前につけられた希少度をあらわす●○△×などの記号。●はもっとも普通に分布し、よく見られる鳥につけられているため、とにかく●印の鳥だけでも全部見てやろうとリストを作って目標にしたもんです。

 一方、野鳥識別ハンドブックの方は、カラー図版など一切なく、文章と白黒の簡単な図だけ。他の鳥と間違えやすい識別ポイントを詳細に解説してあります。でも、実際には、野外で鳥を見つけてからこの本を取り出してあれやこれやと調べているうちに、逃げられちゃいますよね。ずっと浮かんでる水鳥を見るときとか、写真判定、予習にはいいかもね。


 そして、これが高野図鑑の決定版、日本野鳥の会から出た「フィールドガイド日本の野鳥」(3364円)であります。

 1982年末、私が日本野鳥の会に入会したときに出たんですが、これが出たときは嬉しかったなあ。いい図鑑であることはもちろん、それに加えて素敵な図鑑が出たなあという感じでした。失礼ながら上記の小学館の図鑑より絵の質がグレードアップ。一人の著者がすべての絵を描いているので一貫性があり、写真に比べてもむしろ野外で見た姿に近いすぐれた携帯図鑑です。剥製を見て描いた絵とは一味違う、まさにフィールドガイドです。
 現在は後から確認された鳥を追加し、ソフトカバーにして軽量化した新装版が出ています。間違いもいくつか指摘されているようですが、総合的にバランスがとれていて、今でも一番オススメの図鑑だと私は思います。

 


 もっと詳しく調べたいときは、こういうものもあります。

 
「鳥630図鑑」(日本鳥類保護連盟3791円)は、昔からありましたが去年(1998年)新装版が出ました。基本は絵ですが、ところどころ写真も入って、これもなかなかいいですね。

「WATERBIRDS OF ASIA」(日本野鳥の会2854円)は英語版、カモメ識別ガイド(文一総合出版2500円)は持ってるだけで使わないなあ。そこまでマニアックにはなりきれないや。
「野鳥の図鑑」(中村登流著;保育社各1400円)は写真による図鑑。写真は光線の具合によってかなり印象が変わるんですが、写真で見て初めてどんな感じか実感したというときもあるので絵の図鑑と併用するのがベストでしょう。シギ・チなどの細かい羽の模様、色あいなどは、絵より写真の方がよくわかるような気がします。私はフェリーから水鳥を見るとき持って行ったことがありますが、この図鑑、水の鳥2冊、陸の鳥2冊と全部揃えると4冊にもなり、野外に持って行くのは少々かさばるのが難点です。
 その点、これまた去年(1998年)出た山渓ハンディ図鑑7「日本の野鳥」(叶内拓哉他;山と渓谷社3000円)は、1冊で479種2200点の写真が掲載され、分布図はもちろん「フィールドガイド日本の野鳥」にはなかった観察時期、英名、漢字名つきのスグレモノです。まだ買ったばかりで、実際にフィールドに持って出かけて試したわけではありませんが、いろいろめくって見てる分には、写真の質もいいし、鳴き声などの解説も充実してるし、今のところ携帯写真図鑑の決定版だと思います。

 上で紹介した絵の図鑑「フィールドガイド日本の野鳥」とこの写真検索図鑑の併用が、現在のフィールドでの最強コンビじゃないのかな?



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