
![]() |
前回、ご紹介した昆陽池は、カモ達の越冬地だったが、この甲子園浜は、シギ、チドリ達の渡りの中継地点として有名だ。 昔は鉄ハシゴをよじ登り、テトラポットの上で観察したものだったが、今は海浜公園として整備され、奇麗な遊歩道から誰でも簡単に鳥たちを観察できる。しかし、干潟はかなり消失し、鳥の数も減ってきている。 シギ、チドリ類は春が多く、秋は少ない。冬はスズガモ、クロガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ等の海ガモ類やカンムリカイツブリが見られる。 |

春の常連は、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、キョウジョシギ、キアシシギ、ハマシギ、ムナグロ、ダイゼン、トウネン、シロチドリなど。カモ類は、スズガモ、ホシハジロ、クロガモ、ウミアイサがまだ残っていた。阪神大震災の影響か、地盤沈下が進み、大潮の干潮時にならないと干潟が現れなくなってきている。
シベリアからオセアニア南端まで1万キロに及ぶ長距離を移動する彼らは、春と秋つまり道中の行き帰り日本に立ち寄るわけだが、このような休息及びエネルギー補給の場所が日本国内に確保されていないとどうしようもない。しかし、諫早湾しかり藤前干潟しかりと鳥たちにとって現状は大変厳しい・・・・・・・・・。
| 右の写真は、かつての観察ポイントのひとつだった厚生年金プール近くの枝川水門付近。厚生年金スポーツセンターも阪神大震災以来閉鎖中だ。 昔は泥砂質の干潟や岩礁も適当にあって、メリケンキアシシギや、シベリアオオハシシギ、カラフトアオアシシギなどが観察されたこともあったが、今は完全に公園として整備されている。休憩所が設けられ、波打ち際で遊ぶ子ども達や潮干がり客、釣り人で賑わっており、鳥たちが休憩したり餌をとったりする余地はほとんど残されていない。 遊歩道にはシギ、チドリの絵がタイルで描かれ、「国設鳥獣保護区特別保護地区」のプレートが埋め込まれているのだが・・・・・・・・。 |
![]() |
![]() |
![]() |
シギ・チドリ類(略称シギ・チ)はバードウォッチングするには大変厄介な鳥です。まず、彼らの活動場所は干潟なので、なかなか近くに寄れません。遠くから望遠鏡で観察する場合がほとんどです。しかも、どれも似たような姿で、図鑑を見てもなかなか識別することができません。なにしろバードウォッチング歴15年を誇る私でさえ、いまだにハマシギを識別することができない(←そら、あんただけや)という事実からも、その奥の深さは計り知れようというものです。 |
| ですから、初心者の分際で・・・あ、いや、もとい、初心者の方はゆめゆめ自分一人でシギ・チを観察し、識別してやろうなんて大それた考えを持ってはいけません。ここで私がオススメするのが、名づけてコバンザメ作戦です。この作戦を遂行するには、まず日時が重要です。日は、4月下旬から5月中旬の土日、祝日。時間は、新聞で干潮の時刻を調べましょう。 上記の条件のときに甲子園浜へ行けば、必ず1人や2人は、三脚を立てて望遠鏡を覗いているバードウォッチャーに出会えるはずです。その不運なバードウォッチャーに徹底的にコバンザメしちゃおうというのがこの作戦の概要であります。 |
| だいたい休みに一人で鳥を見ているぐらいの人ですから、とっつきが悪いかもしれません。しかし気にせず、愛想よくかつあつかましく声をかけましょう。こういう人って実は押しには弱かったりします。そして自分は鳥に興味はあるが無知であることを強調し、とどめに相手の道具を褒めるというパターンでせめると彼はまず間違いなく望遠鏡を覗かせてくれるでしょう。特に、望遠鏡に赤い線が入っているものは高級レンズタイプなのでこれを褒めるのもポイントです。 バードウォッチャーという人種は結構教えたがり屋なので、あなたの喜ぶ姿を見ると、きっと次から次へと別の鳥を望遠鏡の視野に入れては説明つきで見せてくれるでしょう。かくして双眼鏡も図鑑も持たず、手ぶらで行っても大丈夫、あなたは、たっぷりシギ・チの観察、勉強ができるのであります。 |
![]() 上の写真は文中の記述と一切関係ありません |
阪神電鉄「甲子園」駅またはJR「西宮」駅下車。駅前より、「浜甲団地」行きバスに乗車。
バス停「厚生年金スポーツセンター前」下車。海岸の遊歩道を浄化センター方面(東)へ徒歩数分。
自転車の場合は、ヨットハーバー西側、「鳴戸」の看板の手前を左に曲がり、車止めをすり抜けて遊歩道を海側に進むと、観察ポイントが近い。

●最近、あまり行ってないので、自信ありません。間違いがあればぜひ、ご指摘をば!!